リリースとは、ITサービス(システム、ハードウェア、ソフトウェアなどを含む)に対して承認された変更の集合であり、テストされ、導入された新規CI(構成アイテム)および変更済みCIのことです。このITサービスの変更を確実かつ、適切に実施するためのプロセスのことを「リリース管理」といいます。
「変更管理」との関係を整理すると、RFC(変更要求)の受け取りから変更後のレビューまで、変更全体をコントロールするのが変更管理、一連の変更のうち実装環境に投入するのがリリース管理という関係になります。リリース管理は以下の6つの活動から成り立っています。
| 活動 | 内容 | |
| 計画の立案 | 変更管理プロセスにおいて承認されたRFCをもとに計画を立案します。また計画時においては、失敗した際に発動する切り戻し計画についても策定し、その内容はサービス提供者と利用者との間で合意されている必要もあります。 | |
| リリースの設計 構築および設定 |
必要となるコンポーネント(ハードウェアとソフトウェア)を調達し組み立て、テスト計画や切り戻し手順書を作成します。コンポーネントの構築を実施するにあたっては、DSLから組織内で開発されたアプリケーションまたは購入したソフトウェアを取り出し、一方DHL(確定版ハードウェア保存庫)からは構築に必要なハードウェアを取り出すことになります。 | |
| リリースの受け入れ | コンポーネントを使った最終的な品質チェックのことで、この活動によって要求どおりにインストールおよび稼動することが証明されます。活動のアウトプットとしては、「テスト済みインストール手順書」「テスト済みリソースコンポーネント」「全ての当事者によって署名されるテスト結果文書」などがあげられます。 | |
| 投入計画立案 | 「投入する際の詳細なタイムテーブル」「だれが何を行うか」「インストールならびに廃棄されるCIのリスト」「利用者への情報伝達方法」などが決められます。 | |
| コミュニケーション 準備、トレーニング |
利用者が変更内容に戸惑わないように、サポートの準備、トレーニング資料を作成します。 | |
| 配布とインストール | リリースコンポーネントをテスト環境から本番環境に移し導入します。本番環境において導入が終了した後、CMDBを最終的に更新してリリースは完了となります。 | |