構成管理:組織が所有しているIT資産を正確に把握するプロセス

ITサービスを構成しているアイテム(CI)を一元的に管理しているCMDB(構成管理データベース)を構築、管理し、ITサービス提供に必要な情報をITILの各プロセスに提供することで、ほかのプロセスの確実な実施をサポートします。

サービス提供者は「正確なIT資産に関する情報を保持することで、他のITILプロセスの確実な実施を支援できる」、サービス利用者は「IT資産を正確に把握することで、CIの維持費用、ライセンス料金などの予測を立てることが可能になり、IT財務計画立案が容易になる」、また双方にとっては「IT環境に認められていないソフトウェアの利用を防ぐことによるインシデントの減少」などのメリットを享受することができます。

構成管理の活動は以下の5つから成り立っています。

活動 内容
計画立案 構成管理の目標や適用範囲、実施するにあたっての役割と責任、スケジュールなどを決定します。ほかのITILプロセスにも影響を及ぼすので、計画は適切かつ慎重に立てる必要があります。
識別 構成アイテム(CI)を組織が必要とするレベルにまで、詳細化して関連付け、命名規則に沿って命名する活動です。詳細化が不十分だと、CIを管理する際に漏れが生じてしまうだけなく、ITILのほかのプロセスに必要な情報が提供できなくなってしまいます。
コントロールの説明 CMDBに登録されているCIが変更されたときに、CMDBの情報をアップデートするなど、常にCMDBが最新の情報に更新されるようにします。
ステータスの説明 「インストール作業中」「稼働中」「修理中」など、CIの現在の状況や過去の更新情報を提供します。
検証と監査 「システムへの大規模な変更の前後」「定期的な間隔」「ランダムな間隔」などにおいて、実際のシステム構成とCMDBの情報を照合し、正しく記録されているかを確認します。