ERP利用時のIT統制整備の留意点

ERPを使用している場合、統制を整備する際には、次のポイントに留意する必要があります。

外付け機能(カスタマイズ機能)の統制状況を確認する
ERPで現行業務に対応しきれない場合、外付け機能(カスタマイズ機能)を追加で開発することになりますので、その部分に関しての統制の整備状況を確認する必要があります。特に、直接ERPのデータ操作を行う画面や、EDI(電子データ交換)といった電子取り込み機能の追加を行っているケースでは、本番の運用データにアクセスしているため、慎重に統制状況を確認しなければなりません。

パラメータの設定内容を確認する
ERPでは、様々な会社に適合して導入できるように、アクセス権限を設定したり、機能の使用可否を決定できるように、パラメータによる設定ができるようになっています。したがって、パラメータ設定の適切性を、業務要件と照らし合わせて確認する必要があります。

ERPの理解度とどれくらい使いこなしているかを確認する
ERPは自社開発によるシステムではないため、社内要員のERP機能の理解不足が起きる可能性が高くなります。理解度が低いと、業務要件を実現するための使用方法がわからず、不要な外付けプログラムを作成したりするなどの問題が生じます。そこで、社内のERPに対する理解度について調査を行い、理解度が低い場合には、それを高める施策をどうするのかをまとめておく必要があります。