是正処置の目的は、ISMSの導入と運用で実際に発生した不適合の問題を取り除くことにあります。これらは通常、「顧客からのクレーム」「システムのトラブル」「仕事の仕組み・ルールが合わない、守られない」「設備の損傷・老朽化」などから顕在化します。
どのような現象を「不適合」とするのか、また不適合のうち、どれが軽度で不適合現象の除去だけでよく、どれが是正処置まで必要とするか、という判断基準が明確にされている必要があります。是正処置の実施手順は、規格が要求する以下の事項を含んだ手順が、文書化されていなければなりません。
| 不適合の特定 |
| 不適合の原因の特定 |
| 不適合の再発防止を確実にするための処置の必要性の評価 |
| 必要な是正処置の決定及び実施 |
| とった処置の結果の記録 |
| とった是正処置のレビュー |
このように是正処置を実施した結果も、記録として残さなければなりません。例えば、入退管理に関する設備を改善したら、工事の完了報告書、改善後の図面といった工事の実施内容がわかる記録を残す必要があります。ISMSでは、何らかのアクションを実施したことについて記録を残すことが大切であり、是正処置についても同様のことがいえます。