「不備」と「重要な欠陥」について

内部統制に何らかの問題がある場合を「不備」といいます。不備のうち財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高いものを「重要な欠陥」として識別します。実施基準では「不備」と「重要な欠陥」のそれぞれの判断指針を以下のように示しています。

「不備」の判断基準
まず、1.整備上の不備、2.運用の不備の二つが挙げられています。整備上の不備とは、内部統制が存在しない、または規定されている内部統制では目的を果たすことができない場合などです。
一方、運用の不備とは、整備段階で意図したように内部統制が運用されていない、または運用上の誤りが多い、あるいは内部統制の実施者が統制内容を正しく理解していない場合などです。

「重要な欠陥」の判断基準
重要な欠陥であるか否かを判断するにあたっては、1.金額的な重要性の判断、2.質的な重要性の判断の2つを行う必要があります。まず、金額的な重要性については、連結総資産、連結売上高等に対する比率で判断します。一方、質的な重要性については、例えば上場廃止基準等に関わる記載事項が投資判断に与える影響や、大株主の状況に関する記載事項が財務報告の信頼性に与える影響の程度等で判断します。