資産の保全

資産の取得や使用、または処分が正当な手続きと承認のもとに行なわれるよう、その保全を図ることを目的とした内部統制です。企業はその事業活動に必要な資産を取得し、事業活動に使用し、最終的には売却または廃棄するという一連の活動は、企業にとって重要な意味を持ちます。

知的財産も該当します

資産の保全が適切になされていないと、投資が無駄になったり、不必要な負債を背負うなど、価値の目減りや競争力の低下を招く可能性があります。その結果として投資家をはじめとするステークホルダーの利益を大きく損ねることになりかねません。したがって、正しい手続きを踏んで、会社の利益のために適切に利用することが求められているのです。

通常、「有形資産」と「無形資産」の二つに分けられて考えられます。
まず有形資産とは、例えば現金や預金、在庫、土地・建物、設備などのことです。一方、無形資産の例としては、企業のブランドや特許権などの知的財産が挙げられます。近年では、この無形資産のあり方が活発な議論となっており、生産技術やデザインといった知的財産を含めた資産の保全を図る仕組みが必要とされています。

また、「資産の保全」が対象としているのは、その取得・所有だけではありません。事業活動を展開する中で、所有している土地建物などを本来の価値よりも安く売却すれば損失が発生し、ステークホルダーの利益を損ねることになってしまいます。そのため、企業が持つ資産を維持・活用し、さらには不要になった資産を適切に処分することも重要な項目に含まれています。